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大成長日記

大成長日記

2010年 下半期 観た映画(DVD)

チョコレート ☆☆☆☆☆


愛する理由を頭で考えるより前に、
ただセックスで確信し合える純愛を、
如実に、見事に映し出すシーンに息がつけない。


愛は深いほど理由なく始まる。
しかし現実は甘い二人を簡単には祝福してくれない、こともある。
結婚、子供、家族、仕事、貧困、、、
様々なものを背負った上で始まる愛は、
愛だけで生きることを拒み始める。

二人の行く末は決して明るくは見えない。


しかし、、
人を愛するということ、そして許すということ、
その意味がここに描かれ、観る者すべてに問われているような気がする。






愛という名の疑惑 ☆☆☆





フェイク ☆☆☆  2010年9月DVD鑑賞

ジョニー・デップ主演なので観た。
感情を抑えた淡々とした表情ながら、
確かな心情を映すあたりが、彼が天才肌と言われる所以なのだと思う。

彼はどの作品でも同じに見えるが、度の役にも違和感もなく馴染み、演じている。
たとえば、同じイケメン俳優キムタクとの違いはそこ。(キムタクと比べるのも何だけど)
キムタクはどの作品でも同じに見えることが、時に違和感を発し、
彼の演技力のなさを露呈させてしまっている。

ジョニー・デップは、演技力云々というよりも、ただ彼自身が醸す個性と存在感、
そして役柄への彼の理解の深さよって、私達は魅せられているような気がする。


アル・パチーノの全盛期の映画は観たことがないのだけど、
噂に聞く(榊原郁恵ちゃんの歌詞にも出てくる)ほどの二枚目スターが
主演を若手スターに譲った上、うだつの上がらない優しいギャングを見事に演じきっていることは素晴らしいと思った。
ジャージ姿が最高!




時計仕掛けのオレンジ ☆☆ 2010年9月DVD鑑賞

監督:スタンリー・キューブリック


映画ファンとしては一度は通らないといけない作品と言えるのでしょう。
この作品の存在を知って約20年経ってやっと観た。

期待が多すぎたせいもあるけど、純粋に作品としてはB級としか思えず、
内容も映像もつまらなかった。
オシャレ感で言っても、ファッション多様化の今、
60年代、70年代的ファッションやインテリアが
普通な感じなので、特に新鮮さは感じられず。
逆に「今と同じじゃん」と感じさせるところがすごいのかも知れませんが。

制作当時の1970年代初頭に観ていれば、
もしくは、20歳やそこらの若い時に観ていれば魅了されていただろう
センスやファッション性、画面の斬新さは多分にあります。

その当時に作られたことに最大の意味がある映画はたくさんありますね。
そういった作品の一つ。




情婦 ☆☆☆ 9月DVD鑑賞


監督:ビリー・ワイルダー



高校、大学の頃に観まくっていたビリー・ワイルダーの映画を、
アラフォーになった今、もう一度見直したくて、見てみた一作目。

どんでん返しがあることは記憶にあったけど、
どんな内容だったかは記憶になく、”素”の状態で観れました。

確かにどんでん返しのダブルパンチみたいなエンディングでしたが、
ストーリーとしては驚くほどの内容でもなく、
それよりも、初老に達した(見た目年齢はまだ中年だけど)
マレーネ・ディートリヒの役どころに単純に同情した。

男を足蹴にもしそうなクール・ビューティが、老いを目前にし、最後には裏切られる。
伝説的な彼女が演じるからこそ、絶望的な悲哀がにじみ出る。

ビリー・ワイルダーの作品は、お得意のコメディだろうが、サスペンスだろうが、
同じようにそこかしこに細かくユーモアに満ちたエピソードや台詞が散りばめられる。

どの作品を取っても、ストーリー以前に、人間的で温かなものが満ち溢れ、
人間好きな監督の人柄が伺える。


やっぱり古き良きアメリカ、なワイルダーだった。




アパートの鍵貸します ☆☆☆ 9月DVD鑑賞

監督:ビリー・ワイルダー
主演:ジャック・レモン  シャーリー・マクレーン


主演女優が美女ではないところが当時としてはとても新鮮。
ショートカットがキュートでコケティッシュな雰囲気のシャーリー・マクレーン。

ちょうど1960年代に入ったところ。
彼女は次の時代を象徴するような新しいタイプの女優さんだ。

上司との不倫に悩み自殺未遂するエレベーターガール。
そんな暗い役どころなのに、彼女が演じるとウェットな感じにならないところが
ビリー・ワイルダー作品の持ち味にぴったりはまっている。

決して派手な演出はないのに、
こまやかな表情でしっかり見る者の心に響かせる演技力も新鮮。
映画女優というものの役割が、一般人の「夢と憧れ」であった時代から
表現者へと移り変わる時代の幕開けを感じさせる。


ジャック・レモンは申し分ない安心感。
ビリー・ワイルダーのためにある俳優という感じさえする。

モテないけれど、どこまでも優しい男。
優しさがジャック・レモンその人自身から滲み出ているようで好感が持てる。

「七年目の浮気」はトム・イーウェルよりも
ジャック・レモンに演じてもらいたかった気がする。



理想の恋人 ☆☆☆☆

50歳の恋愛白書 ☆☆☆☆

羅生門 ☆☆






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